「アロマセラピー」と「アロマテラピー」は名前の違いだけ?意外と知らないその背景
アロマセラピーとアロマテラピーの違い、知っていますか?名前に込められた意味や背景を解説します。資格取得や日常への活用にも視野が広がることでしょう!
第1章:そもそも「アロマセラピー」って何?アロマセラピーの基本的な定義
「アロマセラピー」とは、植物から抽出された「精油(エッセンシャルオイル)」を使い、香りを通して心身のバランスを整える「自然療法」の一つです。
「Aroma(香り)」と「Therapy(療法)」を組み合わせた言葉で、日本語では「芳香療法」と訳されます。
具体的には、精油の香りを嗅ぐことや、皮膚に塗布することでその成分を摂取する方法です。
ストレス社会の現代では、癒しを求める手段として「アロマセラピー」を取り入れる人が増えています。
この自然療法は、単なる「リラクゼーション」方法だけではなく、美容や健康のサポートにも活用されています。
「香りの療法」ってどんなもの?
「香りの療法」とは、鼻から吸い込まれた香りの成分が信号として脳に伝わり、感情や記憶を司る部分に影響を与える考えを利用したものです。
例えば、ラベンダーの香りで「リラックス」できたり、レモンやペパーミントが「集中力」を高める作用があることなどはよく知られています。ときには香りが古い記憶や懐かしい思い出を呼び覚まし、感情や情緒に影響を与えることもあります。このように香りが持つ心理的な作用は、非常に高いことが認識されています。
–読者からのコメント–
「香りが心に作用するなんて、自然って本当に不思議ですよね!」
古代エジプトでも活用されていた植物の恵み
アロマセラピーという言葉が誕生したのは約90年ほど前ですが、記録や遺跡として残っているのは約5千年前の古代エジプトにさかのぼります。
そのころ、エジプトでは植物を生活、医療、美容、宗教儀式などで活用していました。古代エジプトといえばピラミッドやミイラを連想される方も多いと思います。ピラミッドの発掘調査で見つかったツボの底には軟膏が残っていました。そして、その軟膏には精油の成分が含まれていました。またミイラを包んでいたリネンの包帯からも精油の成分が見つかりました。その精油にはミイラを語源とする「ミルラ」という名が付きました。
古代ではエジプトをはじめ、世界各地で植物の恵みは生活の中で活用されていました。古代のインド(アーユルヴェーダ)、古代中国(漢方)などもその例に含まれます。
このような植物の力を活用する知恵は、古代から中世へ続き、ヨーロッパでは薬草や精油として活用することが発展しました。さらに近代ではこれからご説明する「アロマセラピー」、「アロマテラピー」として更なる研究と発展が進み、現代の私たちの生活に植物の恩恵を与え続けてくれています。
現代での活用例(リラクゼーションや美容)
現代のアロマセラピーは、多忙な毎日のストレスを癒す「リラクゼーション」やスリミングやスキンケア、アンチエイジングなどを目的とする「美容」に役立っています。
「リラクゼーション」のセルフケア例では、好みの香りを嗅いで疲れた心身を癒す「芳香浴」や、身体を温めながら疲労回復できる香りで「アロマバス」があります。これらは短時間で効率よくリラックスやリフレッシュできますのでセルフケアの「リラクゼーション」方法として大変適しています。
「美容」では、スキンケアの分野でラベンダーやローズの成分に含まれる美肌、ニキビ対策、アンチエイジング作用などの活用が古くから行われています。ラベンダーやローズの癒される香りにリラックスしながら、肌が美しくなる作用は多くの人気を集めています。
–読者からのコメント–
「リラックスしながら美容ケアができるなんて一石二鳥ですよね!」
日本のアロマセラピー事情
日本でのアロマセラピーは、1980年代以降「イギリス式」が主流となりました。
イギリスで普及している、いわゆる「イギリス式」のアロマセラピーは「コンサルテーション(カウンセリング)」を行い、精油を調合して「病気や怪我の治療と回復」「心身の調和」「美容・痩身」を重視することにあります。そして、ひとりひとりに合わせて調合(ブレンド)した精油で「トリートメント(マッサージ)」を行うことが特徴です。お困りの症状だけではなく、その方の心理的状況や取り巻く環境なども考慮する「全体的(ホリスティック)」なアロマセラピーを行うことが大きな特徴です。
日本におけるイギリス式のアロマセラピーでは、日本国内での法律により「病気や怪我の治療と回復」の対応(治療や医療行為)はできません。ただし、医師の管理下であれば可能なこともあります。
さらに日本では精油が雑貨扱いとなっていることから、日本国内でのイギリス式のアロマセラピーは、「全体的(ホリスティック)」「リラクゼーション」「健康と美容促進」を主に目的とする形で普及しました。
1980年以降、花や観葉植物と同様にハーブの扱いも増え、ハーブ関連商品、アロマセラピーで使用する精油の商品化も増えてきました。さらに急速に進むストレス社会で日常的に心身の不調を感じる方が多くなり、自然や植物の穏やかな癒しの存在も注目されるようになりました。そして日本国内でもアロマセラピーやアロマセラピストの資格取得に興味を持つ方も増えました。プロとして「アロマセラピスト」を目指す方も少なくありません。
また、書籍やWEBサイトでアロマセラピーを独学し、自宅で簡単にアロマセラピーを楽しむ方も増えてきました。精油の香りを拡散させる商品もたくさんあり、手軽に使える「アロマライト」や「アロマディフューザー」などは人気があります。
まとめ
植物の香りの成分の作用を用いた「アロマセラピー=芳香療法」という言葉が生まれたのは約90年ほど前でした。しかし、はるか何千年も前から植物の恵みの活用は、「自然療法」として古代エジプトをはじめ世界各国で行われてきました。
日本では1980年ごろから、イギリス式のアロマセラピーが普及し、「リラクゼーション」や「健康と美容促進」などに活用されています。
近年では自宅でアロマセラピーを楽しむ方やアロマセラピストを目指す方も増え、日本でも広く受け入れられています。作用も多岐にわたる香りの力を上手に活用し、忙しい日常に癒しをプラスしてみてはいかがでしょうか?
第2章:「アロマセラピー」と「アロマテラピー」ってどう違うの?仏語と英語の意外な背景「芳香療法」という言葉を表す言語の違い
今から約90年前、植物の香りの成分で行う病気や怪我の治療方法を、書籍としてまとめたのはフランスの化学者ルネ・モーリス・ガトフォセでした。彼は書籍のタイトルに「香り=アロマ」の「療法=テラピー」、「芳香療法(アロマテラピー)」と名付けました。つまり「アロマテラピー」は、フランス語なのです。英語の言語では「アロマセラピー」となります。双方ともに言語や発音の違いはあるものの同じ「芳香療法」であることに違いはありません。当初は「アロマテラピー」と言われることが多かった日本でも、近年では英語読みの「アロマセラピー」と言われることが増えてきました。「アロマテラピー」も「アロマセラピー」も植物の「芳香療法」という言葉を表すものです。言語による「テラピー(仏)」と「テラピー(英)」という違いはありますが、言葉の意味は同じです。
ではフランスで生まれたアロマテラピーとはどのようなものでしょうか。
フランスの化学者ルネ・モーリス・ガトフォセが確立したアロマテラピーはその後、ガトフォセの影響を受けた医師や研究者のもとでさらに発展しました。そして植物の芳香成分の薬理作用に重点が置かれることとなり、医療分野で活用されました。現在でも、精油は医師の処方対象になっています。処方された精油は吸入、塗布、内服、座薬などの方法で使用します。このようにフランスのアロマテラピーは、精油の持つ薬理作用を医師の管理下のもと、医療分野で活用することに重点を置いています。ドイツやベルギーでも同様のアロマテラピーが行われています。
それではイギリスのアロマセラピーはどのようなものでしょうか。
実はイギリスでも医療的な使用を行うことは比較的多く、使用の方法はマッサージ、その他の手技を組み合わせたマッサージ中心で精油を活用します。特徴は前述のとおり、「全体的(ホリスティック)」な視点で精油を使用し、心身の健康を取り戻すことを目的としています。さらに痩身や美容への活用も行います。
まとめ
「アロマテラピー」はフランス語、「アロマセラピー」英語です。どちらも言語や発音の違いはあるものの同じ「芳香療法」を意味します。日本では導入当時、「アロマテラピー」と言われることがほとんどでしたが、近年では「アロマセラピー」と英語で言われることが増えてきました。「アロマテラピー」も「アロマセラピー」も言語による「テラピー(仏)」と「テラピー(英)」という違いはありますが、意味は同じです。
第3章:アロマセラピーを活かすために大切なこと精油の購入時に知っておきたいポイント
アロマセラピーを始めるなら、まずは正しい知識を持って「精油」を選ぶことが大切です。
精油は植物から抽出された100%の天然の成分を指し、「エッセンシャルオイル」とも呼ばれます。
「アロマオイル」と表示されたものは、人工的な香料やキャリアオイルで薄めたものを含む場合があり、従来の天然成分だけで抽出された精油とは違うことがあります。
精油を購入する際は、100%天然かどうか、また学名(ラテン語)表記の有無などをチェックし、不安な場合は店舗スタッフや販売先で確認してから購入しましょう。
また、100円ショップで販売されている「アロマオイル」は、「アロマオイル」として販売されているのなら前述のとおり精油ではないことがあります。
香りを楽しむだけなら良いですが、アロマセラピーとしての作用は期待できません。
一方、精油は大量の植物からやっと1滴がとれます。抽出方法も非常に手がかかり、コストがかかりますので価格にも反映されます。しかし、高品質な精油は、少量でもしっかりと作用を発揮し、心身への癒しを大いに実感できるでしょう。
–読者からのコメント–
「やっぱり少し高くても本物を選ぶのがコツですね!」
アロマセラピーの知識と技術を学ぶ
アロマセラピーを1日で集中的に学べる講座をご紹介します。
メディックスボディバランスアカデミーで開催している「アロマボディマッサージ認定1Dayコース」は、疲れた体を癒し、美容と健康をサポートする精油の基礎知識とボディトリートメント技術を習得することができます。
講座では、アロマセラピーの代表的な香りやその作用を知るだけでなく、実際に「背中」「首肩(デコルテ)」「手」「足」へのトリートメントを実践します。これにより、アロマセラピーのリラクゼーションを提供するスキルを身に着けられます。
この講座の特徴
- アロマセラピーの基礎をしっかり学ぶ
まずはアロマセラピーの基礎的な知識を学びます。
「ラベンダーはリラックス」「ペパーミントはリフレッシュ」など、精油の作用や用途を正確に理解することで、正しい施術が可能になります。
- 実技も充実したカリキュラム
短時間で効率よく学べるよう、実技に重点を置いています。
特に、背中やデコルテのトリートメントは即効性のある心身のリラックス作用が期待され、実際の施術で大変喜ばれるスキルです。
3.女性限定で安心して学べる環境
このコースは女性限定で行われるため、和やかな雰囲気の中で学べます。
初めての学びでも安心して参加できる環境が整っています。
1日のスケジュール
午前中は基礎知識の学習からスタートし、午後は実技練習に集中します。
最後には総合復習とテストを行い、講座修了後に認定証の授与があります。
1日でしっかりと学んだことが形として残るのは、大きな自信につながりますね。
認定講座を受けるメリット
1日でスキルを習得し、認定証を取得することで、自分の技術に自信を持つことができます。
すぐに活用できる実用的なスキルを獲得したい方にはぴったりです。
例えば、家庭でのケアはもちろん、友人やお客様にアロマトリートメントを提供する際にも、
習得した技術で正しくトリートメントすることができます。資格認定証の取得は、自分に自信を持つことや、知人やお客様からの安心と信用を得ることにも役立つことでしょう。
–読者からのコメント–
「認定証をいただけるのは、努力が報われた気がして嬉しいですよね!実技中心のカリキュラムは、本当に現場で役に立ちそう!」
まとめ
「アロマボディマッサージ認定1Dayコース」は、アロマセラピーの基礎知識とボディトリートメント技術を1日で学べる集中講座です。
即実用できる充実した内容を1日で学べます。
初めて学ぶ方も経験者の方も、学びの証の認定証を取得して、ご自身のため、さらにはたくさんの方々に癒しを提供してみませんか?
あなたも1日でアロマセラピーの世界を深く学び、毎日をより豊かにする一歩を踏み出しましょう!